株は最初からハンデを背負ったギャンブル

チラッと本屋で立ち読みしてみると、甘い言葉が次々と。
NISAで流行ってるようです。お年寄りが始める場合も多いとか。

「今投資しなければ損します」
「株価はこれから上がります」

どこかの詐欺グループとほとんど同じ言葉で巧みに誘導しています。

自分は麻雀には自信があり、レートがピンの3倍くらいあれば、それだけで食っていけるかもと思いますが、株についてはかなりリスキーと思います。

あまり意識していない人も多いようですが、株は買う人と売る人の取引で成立します。
できる限り安く買い、高く売れば勝ちです。

つまり、安く買い、高く売る技術を持っている者が勝ち、
逆にそれがない者が負けるという、マネーゲームの側面が強くあります。

株に手を出すということは、世界中の投資家やヘッジファンドや、そういったプロと同じ土俵で戦うことを意味します。
麻雀で例えるなら、プロの雀士と打ち合って勝てるか?という話です。

ちょっと投資の教室に通って勉強したくらいで勝てるはずがありません。

しかし、株には一般人では決して越えられない、もっと大きな壁が2つあります。

情報の壁と、資金力の壁です。

株は、情報があれば簡単に勝つことができます。
インサイダー取引で捕まるニュースがよく報道されますが、あんなのはレベルが低い。

情報を持っている人は、普通、その情報を第三者に売り、買った者はその情報を元に儲けようとするでしょう。

例えば、決算の発表前に詳細な決算の情報を知っていたら。
ある企業は事実上倒産寸前であるという確実な情報を手に入れたら。

その情報を使って確実に勝つことができます。
確実に勝てる人間がいるということは、同じ方法を取れない者は負けるということです。

資金力についても同じ。
お金をたくさん持っている人が、たくさん株を買えば、株価は上がります。
上がったところで買った株を売れば、それだけで儲かります。

実際は世の中そんな簡単にいかないものですが、未来を予想するだけの者と、アクティブに関与するというカードを持つ者。
どちらが有利かは歴然です。

一般人が株に手を出すということは、最初から大きなハンディキャップを背負っていると意識すべきです。
このハンデがどれくらいなのか。難しいところですが、おそらく競馬や競艇と同じ程度の期待値までは下がるでしょう。